
令和3年度 事業報告
新型コロナウイルス対策
本学学生が安心して大学での活動に取り組めるよう、東京千住、埼玉鳩山の両キャンパスにおいて、新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種(職域接種)を実施いたしました。接種対象は、本学学生、教職員をはじめ、教職員の同居家族(12歳以上)等とし、希望するすべての対象者(のべ5,596人)に対し接種を完了いたしました。
なお、国等からの要請により、「職域接種」において同一会場で2回目の接種を受けることが困難な方、近隣の学校関係者についても受け入れ対応いたしました。


東京千住キャンパス5号館
「ものづくりセンター千住」
平成29年4月に開設した東京千住キャンパス5号館の「ものづくりセンター千住」は、「教育」「研究」「社会貢献」を目的とした、東京電機大学の建学の精神「実学尊重」を具現化する最新施設です。安全講習・加工講習など、各種講習会の開催やプロのスキル・豊富な知識を有する技術員による技術相談の実施を通じ、学生の技術的思考の涵養・学生主体のものづくりを支援するための教育を推進しています。
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の収束が見えない状況下ではありましたが、事前予約制とし、平時と同様にサービスを行うことができました。利用者の多い3Dプリンタでは、フィラメントを十分に用意し、学生の利用に支障をきたすことのないようにしました。さらに、超小型マシニングセンタでは、治工具を多数導入し、学生のものづくり活動を強力にサポートすることができました。
今後も対面・オンラインを相補的に活用し、また、ご支援により導入した機器を活用し、高品質なサービス・支援を効率的に提供いたします。
また、埼玉鳩山キャンパスにおいても、東京千住キャンパスと同様にものづくりセンター鳩山を開設するにあたり、令和4年度は試行運用を開始しており、令和5年度からの本格運用に向けて準備を進めてまいります。


未来科学部
情報メディア学科演習室の
教育環境整備
井上清様(本学園卒業生)からのご厚志を原資とし、学科演習室において、学生個人やグループによる主体的学習、および創発的な実験の促進を図るため、新たに高解像度4K信号対応プロジェクタ、4K信号対応スイッチャ、VPS/クラウド用サーバを導入し、教育環境の整備をいたしました。
実社会に近い実践環境が整備されたことにより、即戦力かつ多様な能力を社会に還元できる人材の育成が可能となります。また、制作した映像・CGコンテンツや構築したWebシステムを学生自らプレゼンテーションする場となり、本学の教育をアピールする1つの手段となります。

奨学金の充実
大学
①学生サポート給付奨学金
サポート募金を原資とした「学生サポート給付奨学金制度」は、家計急変により学費の支弁が困難な修学意欲のある学部生に対し、在学中1回に限り25万円給付いたします。
令和3年度は、家計急変による学費の支弁が困難な学生の増加が見込まれることを鑑み、令和3年度、令和4年度の2年間の特別措置として、制度の一部を緩和いたしました。給付額25万円および50万円の区分で募集し、22名の学生に対し、総額900万円の奨学金を給付いたしました。令和4年度も新型コロナウイルス感染症拡大に係る影響を受け、家計が急変した学生の支援を積極的に行ってまいります。②東京電機大学深井綾女性研究者・技術者育成特別奨学金
初代電機第一工業学校長などを歴任された故波多諄三先生のご息女 故深井綾様からのご厚志を原資とし、「東京電機大学 深井綾女性研究者・技術者育成特別奨学金制度」を実施しています。
本制度は、大学院に在学する女子学生に対して奨学金を給付し、将来、研究者・技術者として社会で活躍できる人材育成を目的としています。
令和3年度は、82名の学生に奨学金を給付いたしました。
奨学金受給学生からの
感謝の声
中学校・高等学校
①サポート給付奨学金
「学校生活支援奨学金」として、人物・学業ともに優秀であるにもかかわらず、家計急変などの事情により、本校での修学が困難な生徒の学費以外の費用を支給いたします。
令和3年度は、3名の生徒に奨学金を給付いたしました。令和4年度も新型コロナウイルス感染症拡大に係る影響を受け、家計が急変した学生の支援を積極的に行ってまいります。②東京電機大学中学校・高等学校深井綾教育研修特別奨学金
故深井綾様からのご厚志を原資とし、「東京電機大学中学校・高等学校 深井綾教育研修特別奨学金制度」を実施しています。
本制度は、中学校・高等学校に在学する生徒のチャレンジ精神に火をつけ、国内研修および国外研修に積極的に参加することを目的としています。
令和3年度は、未来型海外ボランティア・SDGs研修(10名)、エンパワーメントプログラム(24名)、カナダ特別留学プログラム(5名)の参加者39名に対し、奨学金を給付いたしました。
プログラムに参加した
生徒からの感謝の声
- ・私が今回のカナダ留学に参加してみたいと思った理由は、英語力の向上だけでなく、海外への強い憧れがあったからです。留学で学んだ及び気づいたことは、「日本とカナダの勉強法の違い」です。カナダでは競争が勉強には良いと考えているのではないかと思いました。留学を終えて私が変わったと感じたのは「積極性」です。人前での緊張をあまり感じなくなり、積極的に人に話しかけられるようになりました。英語力よりも大きな成果だと考えています。(高校2年生)
- ・私はエンパワーメントに参加してたくさんコミュニケーションで学ぶことができました。1つ目はネイティブの先生とたくさん話せたことです。2つ目は自分で文を作ることです。ネイティブの先生に教えてもらって文章ができて良かったと思いました。3日間本当にありがとうございました。本当に感謝いたします。(高校1年生)
- ・今回のボランティア活動で、日本語で授業をした子供たちと何回か接していく中で、教育の場さえあれば母国語以外にも日本語や英語で他人ときちんとした会話ができるようになるように、子供のうちに受ける教育がどれほど重要でその後の人生を左右するものであるかが実感できました。(高校2年生)
東京電機大学
神山治貴海外留学派遣奨学金
神山治貴様(本学卒業生)からのご厚志を原資とし、「東京電機大学神山治貴海外留学派遣プログラム」を平成27年度から開始いたしました。
本プログラムは、本学の学部在学生で学長賞の受賞者のうち、学部又は修士在学中に英語圏の大学等に海外留学(単位取得)を希望する者の中から選考し、優秀でグローバルな人材を育成することを目的としています。
令和3年度は、1名の学生(工学研究科電気電子工学専攻所属の修士課程2年生)がクイーンズランド工科大学へ留学が認められましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により入国することができず、オンラインで授業を受講し、72単位を取得しました。
令和4年度の留学予定として、3名の学生(システムデザイン工学研究科1年生、未来科学部3年生、理工学部3年生)が本奨学金の候補者となっています。
東京電機大学
神山治貴海外留学派遣プログラム
留学生からの報告
クイーンズランド工科大学での授業では学生同士で意見交換する機会が多く設けられ、ウェブサイトを通じて、学習資料、ライブ授業、ビデオ録画の視聴ができるなど、大変良い学習環境で勉強することができました。
留学生活を通じて、私は、様々な経験を積むこと、多くの人々と意見を交わし合うこと、自分の意見を持ち伝えること、行動力が人の成長を支えることの重要さを実感しました。
神山奨学金をいただけたことにより、大変有意義な留学を終えることができました。ありがとうございました。

施設・設備の充実
大学
①電気電子工学基礎実験室への什器購入(工学部電気電子工学科)
実験に使用する機材や測定器の収納のため、中量級キャスター付きラックを3台購入いたしました。強度があり、移動が安定することや格納容量アップにより機器の取り扱いが容易になりました。②就職ガイダンスの開催(学生支援センター(キャリア・就職支援担当))
全学生を対象としたTDUキャリアデザインプログラム「ふかく考える力を身につけよう!」をオンライン開催し、オンデマンド配信聴講を含む407名が受講いたしました。
中学校・高等学校
①サーキュレーターの設置
生徒が授業を集中して受けられるよう配慮し、教室の冷暖房効率と感染防止対策の換気効率の向上のため、38教室にサーキュレーターを設置いたしました。
サーキュレーター 
設置した教室の様子 ②体育館気化熱冷風機の設置
体育館における熱中症予防、暑さ対策として、気化熱冷風機を2台設置いたしました。より長い期間、授業を行えるようになりました。
気化熱冷風機 ③小金井キャンパスグラウンドの改修
グラウンドの人工芝の部分的な整備および隣接する樹木の剪定を行いました。
小金井キャンパスグラウンド
課外活動への支援
課外活動への支援として、次の46団体に対してご寄付をいただきました。
東京千住キャンパス(13団体)
- ・グリークラブ
- ・アマチュア無線部
- ・合同体育祭
- ・IDCロボコン
- ・剣道部
- ・管弦楽部
- ・ソフトウェア研究部
- ・卓球部
- ・ワンダーフォーゲル部
- ・硬式野球部
- ・写真部
- ・吹奏楽部
- ・水泳部
埼玉鳩山キャンパス(9団体)
- ・eスポーツ同好会
- ・放送委員会
- ・軽登山部
- ・JAZZ研究会部
- ・理工学部体育会
- ・硬式庭球部
- ・理工学部軽音楽同好会
- ・TDUスペースプロジェクト
- ・東京電機大学Formula SAE Project
東京小金井キャンパス(24団体)
- ・硬式テニス部(中学)
- ・ゴルフ部
- ・コンピューター部
- ・サッカー部(高校)
- ・サッカー部(中学)
- ・ソフトテニス部
- ・柔道部
- ・吹奏楽部
- ・卓球部
- ・鉄道研究部
- ・バドミントン部
- ・野球部(高校)
- ・放送部
- ・男子バスケットボール部(中学)
- ・男子バスケットボール部(高校)
- ・女子バレーボール部(高校)
- ・剣道部
- ・少林寺拳法部
- ・科学部
- ・ダンス愛好会
- ・ラグビー部
- ・無線部
- ・水泳同好会
- ・生徒会執行部(高校)
学生団体より
サポート募金の使用用途の報告
剣道部
(東京千住キャンパス)
剣道部は、新型コロナウイルスの感染拡大により2021年7月までの1年4か月間、活動の大半が制限され、キャンパスでの稽古が出来ませんでした。そのような状況ではありましたが、Zoomで部員同士が素振りや筋トレを一緒に行う会を開催し、レクリエーション会を開催するなどして部員同士のつながりを絶やさないようにしました。また、Twitterで新規部員の獲得に努めました。現在は通学ができるようになり、武道場での活動を再開しており、各種大会にも参加できるようになりました。
OB・OGの皆様からいただいたサポート募金は活動再開時に必要となった各種費用に充てさせていただきました。秋季部員登録料及び使用期限が切れたり、劣化した備品(テーピングやコールドスプレーなど)の交換費用として使用しました。ご支援いただきましてありがとうございました。


TDU スペースプロジェクト
(埼玉鳩山キャンパス)
模擬惑星探査機(CanSat)を開発し、アメリカのネバダ州で行われる国際大会(ARLISS)に出場し優勝をすることを目指して活動しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、中止となりました。国内ではARLISSの代替大会として静岡県の朝霧高原で開催されたACTS(朝霧高原缶サット投下試験)に参加し、総合3位を獲得しました。
また、令和3年度は、例年、種子島で開催される「種子島ロケットコンテスト」にオンラインで参加し、自動制御カムバック種目5位を獲得しました。支援していただいたお金で電装に必要なセンサーや、モーターなどの部品、機体の調整や整備に必要な工具を購入させていただきました。ご支援ありがとうございました。


その他の事業に対する主な寄付
- 1.ME(生体医工学)講座の推進
- 2.健康相談室に対する支援
- 3.工学部第二部の教育・研究に対する支援
- 4.未来科学部の教育・研究に対する支援
- 5.未来科学部 情報メディア学科の施設・設備の充実
- 6.未来科学部 ロボット・メカトロニクス学科の教育・研究に対する支援
- 7.理工学部電子工学系の施設・設備の充実
- 8.東京千住キャンパスの研究、設備の充実
- 9.グランドピアノの購入
- 10.ものづくりセンター施設・設備の充実
- 11.留学生に対する支援
- 12.産学連携・社会連携事業に対する支援